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【ドラマ評】わたしを離さないで

書評という名の読書感想文シリーズに続いてドラマ評という名の感想文。
ドラマは海外派の私ですが、前のクールの時だったかな。正直覚えていないのですが連続ドラマで1話も見ずに録画していた作品。
1部目だけを見ようと見始めたら、つい終わりまで一気に見てしまいました。なんて現実逃避なんだろうとか考えたのは別の話。

この作品、臓器提供のためだけに存在するクローン人間の生い立ちから青春、そして終焉までを描いている。

連続ドラマだから伏線を見逃しがちだけど、1度に見るとふりかえっていろいろなシーンの交錯、どれが誰なのかがよくわかると思う。(1話目は少し伏線としては矛盾していた気がしますが)

臓器提供クローンと言えば、映画アイランドが有名だけどそこにあった希望や勧善懲悪的なスッキリするような気分は全く無い。もうひとつ、臓器提供のための子供を飼育(決して保育とか養育と言えない)している話と言えばウロボロスもそうだけど、ウロボロスにあったコメディ部分や恋愛的なものも無い。全体的に暗い感じでそして「希望の無い終わり」でした。

主人公をとりまく女性特有の友情に見せかけたマウンティングだとか、見栄だけのために好きでも無い男に媚びる女だの(同一人物)いろいろなニュアンスが入っている。

原作にあったのかわからないが、すべてに達観している友人やマウンティングに耐えるタイプの友人とかいろいろ女性社会をよく描いていらっしゃる。

ドラマ全体の演出だろうが、幼少期育った環境には色が少ない。衣類はグレーやベージュ・茶色であるところが、学校の教育として芸術に力を入れている割に無性に気持ちが悪い。

ストーリー展開はとても引き込まれる内容で、胸が締め付けられる苦しさがあった。

現実逃避にはもってこいのSFでした。

 

原作や映画とは異なるように日本風味に味付けされているらしいということを後で知った。
原作の小説も読んでみたいが、きっとこれも原文がいいだろう。

 

  

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日本マイクロソフトに転職して90日経ちました

まず最初に。熊本での地震がまだ続いている状況ですが、みなさまのご無事を祈っています。

ここのところ、退職エントリーや就職しましたエントリーをよく見かけますが、私は90日間この種の話やエッセイを公にすることはありませんでした。唯一書いたのは、退職しましたという連絡(詮索しなくても後でわかるよというメッセージ)だけで心の葛藤や起きた出来事を含めて何かを晒すものではありません。退職しましたというエントリを書いたのは当時、私がどこに転職したのか詮索する人がかなりいることがほんの少しだけ苦痛だったからだったりもします。

なぜ、今になって書こうと思ったのか?

90日というのは現職の試用期間です。過去に試用期間での就業が著しく厳しい場合には会社とご本人のためにこの期間に退職される方を見たことが何度かあります。私自身、余計なことに時間や工数をかけずに本業に集中して、この期間できちんと立ち上がるための見込みをつけなければ、今後の会社生活は厳しいというリスクを感じていたからです。せっかく新しいロールにチャレンジしているのに、自ら会社にパフォーマンスが出ないといわれ切られるリスクを冒すほど若くも根拠のない自信も、後ろ盾になるような人もいないというのもあります。

世の中には、たとえこの期間であっても会社のイメージがマイナスになるような行動をとったりするような人もいますが、人は人。自分は自分という感じです。
少なくとも私は、ガイドラインをきちんと読んだうえでレギュレーションに反しない内容で発信しています。

それでも前職時代には私のことを快く思っていない人から「個人のアカウント」での事実を述べたことについて、いろいろとクレームされた経験もありますから、今は、自己裁量でいろいろなことができるということの半面その分の責任が伴うということについて最低限認識しておく必要があると思います。

なので、この手の話を書くときは書いてから読み直して、数時間寝かせたほうがいいと思っています。

転職のいきさつについて

これはもう、「世間は狭い」としか言えません。遡ること11年ほど前。新卒で入った会社のマイクロソフトのカウンター部門の方が Tech Ed (現在でいうところの de:code に相当する有償のテクニカルイベント)のチケットを余らせていて、社内 SNS 経由でお声がけいただいていました。

そのイベントに参加することを通して、技術カンファレンスに初めて行くことができ、いろいろな刺激を受けることになりました。憧れの職業にテクニカルエバンジェリストがなり、どうやったらなれるのかとか素直に夢を見たりもしました。

Tech Ed の最終日に、チケットをくださった方のご紹介でエンジニアの集まるいわゆる「打ち上げ」的な懇親会に呼んでいただき、そこで今の上司になっている大西さんやいろいろな方と出会うことができました。その後前職に就職するまでの間は、コミュニティの運営をお手伝いをさせていただいたりして本業であるメーカー系SEという仕事の枠以外のところでいろいろと学ばせていただくことになりました。

実はこのチケットをくださった方というのは、私と同じ今年の1月に別の部署に入社された酒井さんで、今年の de:code で登壇もされます。世間は狭い。

マイクロソフトに入るときに、転職活動中で別のロールを検討していた最中だったのですが、Facebook で大西さんが求人リンクを共有されていて、それを拝見してすぐにメッセージしました。その時は数年ぶりだったのですが、自分でもなぜそのときそんなに簡単にアクションがとれたのか今でも不思議だったりします。その後、選考を最初からやりなおしてもらい現職に至ります。

もしこんなご縁がなければきっと、私は違う会社の違う仕事をしていたかもしれませんし、前職のままくすぶっていたかもしれません。

今の仕事について

チームの諸先輩は、みなさん百戦錬磨のスーパーサイヤ人レベルのひとばかりで、いつもいろいろな学びがあります。いろいろな部署やお客様との協業も多く、毎日刺激を受けています。焦る気はないのですが早く一流の対応が自然にできるようになりたいと思いながら、仕事のやり方を模索しています。

現職に就いてすぐに、世界中の技術者向けの社内カンファレンスやハッカソンに参加して技術的な方向性や会社の新しい取り組みについて自分の興味の赴くままにDeepDiveできる機会をいただいたのもタイミングが良かったと思っています。

物理的なハードウェアでの検証環境は限定的ですが、開発環境やクラウドについてはコンテンツも提供されているものも、かなり潤沢で時間が許す限りいろいろなことをDeepにチャレンジできるというところも技術者としては狂喜乱舞だったりします。

派手な仕事と地味な仕事、好きな仕事と苦手な仕事、いろいろありますが選り好みする気もありませんし、どれも積み重ねで自分に返ってくるということが言えます。

ダイバーシティについて

前職の会社に入社したとき、同じロールの女性は日本にひとりもいませんでした。要するに自分のふるまい次第で「これだから女は」と思われることもあり得るので、かなり女性であることを強調しないようにふるまうことや、きちんと努力することを心がけていました。能力は同僚にひけはとらないレベルであったという自負はあります。というか、もともと声も低いし、キャーキャー言ったり泣いたりするタイプではないうえに、会社では仕事をしに来ているのでコミュニケーションの取り方を工夫することぐらいしかできていません。

そんな状況だからロールモデルもいないくて、知り合いに頼んでほかの会社の女性と引き合わせてもらって話を聞いたこともあります。自分の人生なんだから他人の人生と完全一致なんてあるわけないのだけど、それを理解するのはかなり時間がかかりました。

現職は同じロールの女性もいますし、外国籍の上司もいれば女性管理職もいます。会社の取り組みとしても性差や人種によるバイアスを排除しようとしているトレーニングをやっているのでこれまでよりは理解のありそうな職場だという認識です。

さいごに

若いころ、かわいがってもらっていた新卒の会社の役員の人によく「こんなにやっているのに認めてくれない」とか「まわりが変わらないからつらい」とか愚痴を言ってた時にこんな言葉を返されたことがあります。

「ひとは変えられないけれど、自分は変えられる。自分をかえれば、ひとやまわりの環境はおのずと変わってくる」

なので、「認めてくれない」とか「まわりが変わらない」とかいう前に、自分に問題がないか、自分が「信頼の貯金」(転職の場合は0円スタート!悪いことするたびにマイナスになります。いいことするとプラスに!)を食いつぶしてしまっていることが無いかを少し反省するということも必要なのだと思います。

「信頼の貯金」が減ることのひとつに、これまでのふるまいでネガティブな印象をもたれたときはずっとそれがつきまとうということがあります。粘性の高い性格の男性にうそをつかれたり、ずっと因縁つけられたり、あらゆるものが気に食わないといわれたりした経験もあります。

新卒の会社での転属先は、私もいきなり大阪から東京に転勤させられたというような自分が望んでいた内容ではありませんでしたが、その部署での仕事を通して知り合った人やそこで積んだ経験のどれひとつも無駄ということはありません。

具体的に書くのは難しいですが、メインフレームの話ってまわりまわって今のコンテナの考えのもとになりますし、CAD/CAEの話はGPUインスタンスの活用として旬だったりします。

現職は私にとって決してゴールではなくはじまりなので、日々研鑽していくことを再度決意しています。

 

このエントリが、いつか私自身の初心に戻るときの参考になりますように。

New_Image_and_File

OSXでisoディスクイメージを作成してみた

Hyper-Vのゲストマシンのインストール用に、フォルダで保管されたインストールメディアからイメージを作る必要があったので備忘録がてら手順メモです。

1.Application→Utility→Disk Utilityを起動します。

2.File → New Image → Image from Folder でイメージ対象のフォルダを選択します。

New_Image_and_File

拡張子.cdr を.isoに変換します。Easy!

OSXでSSHサーバ立ててみた

日曜大工的なものですが、私はサーバーを自宅に持っていません。

本業のほうで書いているブログでPowerShellにOpenSSHを組み込んだのですがどうにもうまく動いてくれなくて、躓いたのでOSXで検証してみたので手順を備忘録がてら残しておきます。

1.「システム環境設定」→「共有」

System_Preferences_and_新規投稿を追加_‹_Exception_—_WordPress

2.「リモートログイン」にチェックをいれます。

Sharing

たったこれだけ。

あとは、Terminalからテストします。(このテンプレートかなり、ソースとかコマンドライン見づらいですね。時間あるときに変えます。)

Mihos-MacBook-Air:~ Miho$ ssh sshTestUser@localhost
The authenticity of host 'localhost (::1)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:PsQ3+zTR4T8psi+qWYzCSHtIP0Zw4BGwzJinz/WPzqI.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'localhost' (ECDSA) to the list of known hosts.
Password:
Mihos-MacBook-Air:~ sshtestuser$ ls
Desktop Downloads Movies Pictures
Documents Library Music Public
Mihos-MacBook-Air:~ sshtestuser$ exit
logout
Connection to localhost closed.

温泉抜きのDNS温泉で少し浸透してきた

昨日はDNS温泉の番外編として、DNSについて中京大学の鈴木常彦先生(@tss_ontap)の講義を受けるというイベントに行ってきました。

鈴木先生は「浸透言うな」で有名な方です。

こちら、主催者の@otsuka752 さんが元お客さん現飲み友達だった兼ね合いで、オープンになった時におしえてもらったのですが、翌朝まで申し込まなかったら人数があふれてしまって結局補欠で待っていたところ参加可能になったという少しいわくがあります。

 

冒頭はDNSってなぁに?という基本的な動作をホワイトボードをご説明。(これは、板書とったんですが、私の字が汚すぎて表せないレベルでした(´・ω・`))

参加前の私のレベルは、このインターネット上でサーバー名からIPアドレスを返してくれるものという位置づけぐらいだったので、キャッシュサーバーとルートサーバーと行った形でコンポーネントを分けて説明してくださり、わかりやすかったです。

結局twitter で#dnsonsen タグでまとめておいたのでこちら(http://togetter.com/li/954843)をご参照ください。

参考資料だけ眺めていてもとても勉強になる半日でした。先生、休日も講義おつかれさまでした。今度はぜひ、ご一緒にアルコールを浸透させたいものです。

先生が講義に使った資料

◆基本講義資料◆

http://www.e-ontap.com/dns/onsenextra2016/

◆浸透でごまかすことの弊害◆

http://www.e-ontap.com/dns/propagation/harmful.html

◆DNS毒入りの真実◆

http://www.e-ontap.com/dns/poisoning_spa/

◆BIND各バージョンへの毒入れ実験◆

http://www.e-ontap.com/dns/bindmatrix.html

さらに理解を深めるための参考資料

◆co.jpへのTXT追加の謎◆

http://www.slideshare.net/goto_ipv6/cojptxt

◆DNS移転失敗体験談◆

http://www.slideshare.net/ohesotori/dns-23491023

◆ネームサーバーは内部名で◆

https://jprs.jp/tech/material/IW2004-DNS-DAY-internal-hostname-in-nameserver-minda.pdf

となります。

 

DNSって奥が深いなと実感するとともに、実装の話にもっていったときにさらに複雑になってくると思うので、とりあえず基礎を押さえておきたいと思いましたが、当初想定していたよりも基礎だけでも深いことを知って新しい発見になりました。
聞いた内容をそのままメモで書き出していたので、間違っている箇所もいくつかありそうというご指摘をさっそくいただきました。もう少し理解を深めてきちんと内容のメモを書けるようになるのには時間がかかりそうだなと感じました。
今回は、このような素人でも聞ける内容でご説明いただけて本当によい機会でした。

またの機会があれば、是非参加させていただきたいと思います。

【書評】エースと呼ばれる人は何をしているのか

書評という名の読書感想文シリーズです。

この本は、人から借りて読むことになったのですが、AKB48やモーニング娘。のダンスの振り付けをやっている夏まゆみさんの著書です。

私はエースを目指しているわけでも、トップアイドルを目指しているわけでも無いけれど、仕事柄、エンジニアにとって新しい技術を採用することや、修得することのきっかけになるようなことをやるということを行えるようにならなければいけないので、とても参考になりました。

夏さんはトップアイドルを日常的にコーチングしてきて、時には厳しく育てて来た人なので見えている視点もブラウン管(と最近は言わないですよね。でも私の自宅はまだブラウン管ですw)の先しか見えていないオーディエンス達とは違う。

彼女に見えているのは、仕事に対する姿勢や努力といったバックステージが最たるもので、その重みがなんとなく理解できた気がします。

影響を受けまくるほど純粋では無いけれど、この中にあった「見えない努力」は定期的に思い出して研鑽していきたいとあらためて決意しました。

 

【書評】異類婚姻譚(芥川賞)

書評という名の読書感想文シリーズです。

今年の芥川賞も受賞作が2作品で、いずれも文藝春秋の3月号に全文掲載されていました。

私は大学時代、書店でバイトしていたときに文藝春秋に全文掲載されるものを購入した方が単行本(当分文庫になることは無いので、結構いい値段がする)を購入するよりもお得感あふれることを知っていて、忘れなければ買うという感じで繰り返していました。

今回も単行本ではなく文藝春秋で読んだので、想定とかニュアンスは単行本のもつ世界観とは少し違う可能性がありますが、原稿がそのまま掲載されているという意味ではRAWデータというべきか。下手な味付けが無い分そのままのニュアンスだと解釈しています。

異類婚姻譚は同郷(というには、松任と金沢には多少の距離はあるが、現在だと車で30分もかからないので無いにひとしいか。)の作者が書いているため、会話のことばがなぜか脳内で方言のイントネーションに変換される不思議な内容でした。

夫婦の顔が似てくるところを極端に嫌う妻の視点で描かれたちょっとホラーというか現実離れした話ではあるのだけど、読み終えた後に一抹の気持ち悪さを感じた。

ネタバレになるので、話の奥底には触れられないけれど、いわゆる「世にも奇妙な物語」にありがちな結末だなという印象。

結末に至るまでの夫婦の日常や回想エピソードがいくつか描かれているお話です。

それは私が婚姻を経験していないからなのかも知れないけれど、さすがに私は好きな相手が道ばたに何気なく吐く痰は始末できないし(体調が悪い場合や病気の場合は別。)自分で始末するように促す性格だからだと思います。

蛇と書かれていたり、ねっとりとした不気味な情景描写の表現がいくつか出てくるのだけど、読んでいて気分が悪くなる時もあって、リアルな描写を感じました。

Kindleで読んでも同じだと思うのでそのリンク貼っておきます。