Hyper-V2.0「誤解と真実」の「真実」に突っ込んでみた。

Screen shot 2011 06 10 at 11 42 23

久々に仮想化の話題です。
先日、私の手元に「Hyper-V2.0誤解と真実」というMicrosoftさんがだしたvSphereとの比較資料がきました。
アメリカの会社によくある、ライバル会社を叩くための比較資料です。
コカコーラとペプシのCM合戦みたいなものだと思ってもらえればわかりやすいです。
ただ、その内容が…見ていてイライラするほど、酷いw
一番酷いのはここ。
Screen shot 2011 06 10 at 11 44 42
「Hyper-V2.0+System CenterはVMwareと同等以上の機能を提供」
同等以上…ですと?
ちなみに、少し知っているひとなら誰でも突っ込める、「System Centerって単体ではなく製品群です」という話や「System Center系のサーバはすべて物理マシンでの構築が必須」という話には一切触れていない。
この文章での「VMware」というところはおそらくvCenter Serverを差しているのだろうけど、ここでいるvCenter ServerはvCenter製品群ではないし、仮想マシン1台で実現可能なことには一切触れていない。

「Storage vMotion」にいたっては「Quick Storage Migration」と比較し「無停止」に対して「停止が発生する」ものが「同等以上」と称されている。
一般ユーザの方は自宅のPCに置き換えて考えてみてください。
「無停止」っていうのは止まらないこと。
「瞬断でも停止が発生する」ということは、デスクトップPCであれば電源をぶちっと切ることと同じ「とまる」っていう現象が発生することになります。

「Data Recovery (vDR)」と「Data Protection Manager」にいたっては…嘘八百。
vDRはご存知のひとなら軽く突っ込めるのだけど、vDRは「サードパーティ製のバックアップソフト」を必要としない。必要となるのは、テープ装置にバックアップファイルを外出ししなければいけない場合である。バックアップはSnapshotテクノロジーを使用した仮想マシン単位のものになるが、システムの静止点はVSSなりで確保している。ファイル単位でのリストアも可能だったりする。

「Site Recovery Manager」にいたっては、製品機能調べてないのがまるわかりになる。拠点間クラスタではなく、拠点間での運用切り替えを自動化するソフトウェアである。同等機能といっているホストクラスタリングとはMicrosoft Clusterなので、同一ストレージにアクセスする必要があるものとなる。
ましてや、拠点間で同一ストレージにアクセスするタイプのクラスタリングを構成しているのは今まで見たことがない。

メモリのオーバーコミットは、酷い…
vSphereには「Transparent Page Sharing」(透過的メモリ共有)やらバルーニング、メモリ圧縮といった機能がついているのでオーバーコミットを推奨している。
Microsoftの場合はDyanamic Memoryを初めてサポートしたのにもかかわらず、「本番で使える機能」とし、vSphere側を「パフォーマンスが劣るため推奨されていない」と嘘八百。称している。

Hyper-Vに無い機能であるFTにいたっては「制限が多い」とか批判だけです。

HotAddも酷い。「ゲストOSがサポートしていなければ…」とあるが、そもそもHyper-VのサポートしているゲストOS数は少なく、Windowsとかそのいい例になるのに。

また、故意的に欠落させている情報のひとつにvShield製品群が挙げられる。
Screen shot 2011 06 10 at 13 25 08
私が一番、頭がクラクラしてきたのはこのスライド。
メモリオーバーコミットである。
先ほど述べたように、メモリの管理についてはこれまでも実績のある機能がたくさんあるにも関わらず、故意的に欠落した内容とされている。
メモリがディスクにスワップするのは最終手段であり、最初に透過的メモリ共有でメモリ節約、不足した場合はバルーニングでメモリ空間内での解放を促して割当させたりと順繰りなのである。
本番環境での使用を推奨していないっていうのは…この資料を見かけて「テスト環境及び本番環境」の「本番環境」を故意にとばし読みしたのかと疑わしくなる。
Screen shot 2011 06 10 at 17 14 38

後半は費用算出比較なのですが、そもそも対応な価格比較にならないようにSystem Center製品群をインストールするサーバのライセンス費用や物理サーバ費用等をカットしているので、読んでいてため息しかでませんでした。

ちなみに、構築経験のあるひとなら誰でも分かる話なのだが、Hyper-Vは推奨されるServerCore環境ではとても設定がしにくい。
Server Core環境ではストレージと接続するだけでもかなり苦労しました。
通常のOSが入っている環境下でもSCVMMだけでは設定はできなくて、OS標準の管理画面に入り直す必要があったり、設定するとリブートを強要されるということがなんども発生します。

「真実」って嘘のことなのかしら?誰か教えて。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中