【書評】異類婚姻譚(芥川賞)

書評という名の読書感想文シリーズです。

今年の芥川賞も受賞作が2作品で、いずれも文藝春秋の3月号に全文掲載されていました。

私は大学時代、書店でバイトしていたときに文藝春秋に全文掲載されるものを購入した方が単行本(当分文庫になることは無いので、結構いい値段がする)を購入するよりもお得感あふれることを知っていて、忘れなければ買うという感じで繰り返していました。

今回も単行本ではなく文藝春秋で読んだので、想定とかニュアンスは単行本のもつ世界観とは少し違う可能性がありますが、原稿がそのまま掲載されているという意味ではRAWデータというべきか。下手な味付けが無い分そのままのニュアンスだと解釈しています。

異類婚姻譚は同郷(というには、松任と金沢には多少の距離はあるが、現在だと車で30分もかからないので無いにひとしいか。)の作者が書いているため、会話のことばがなぜか脳内で方言のイントネーションに変換される不思議な内容でした。

夫婦の顔が似てくるところを極端に嫌う妻の視点で描かれたちょっとホラーというか現実離れした話ではあるのだけど、読み終えた後に一抹の気持ち悪さを感じた。

ネタバレになるので、話の奥底には触れられないけれど、いわゆる「世にも奇妙な物語」にありがちな結末だなという印象。

結末に至るまでの夫婦の日常や回想エピソードがいくつか描かれているお話です。

それは私が婚姻を経験していないからなのかも知れないけれど、さすがに私は好きな相手が道ばたに何気なく吐く痰は始末できないし(体調が悪い場合や病気の場合は別。)自分で始末するように促す性格だからだと思います。

蛇と書かれていたり、ねっとりとした不気味な情景描写の表現がいくつか出てくるのだけど、読んでいて気分が悪くなる時もあって、リアルな描写を感じました。

Kindleで読んでも同じだと思うのでそのリンク貼っておきます。

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