日本マイクロソフトに転職して90日経ちました

まず最初に。熊本での地震がまだ続いている状況ですが、みなさまのご無事を祈っています。

ここのところ、退職エントリーや就職しましたエントリーをよく見かけますが、私は90日間この種の話やエッセイを公にすることはありませんでした。唯一書いたのは、退職しましたという連絡(詮索しなくても後でわかるよというメッセージ)だけで心の葛藤や起きた出来事を含めて何かを晒すものではありません。退職しましたというエントリを書いたのは当時、私がどこに転職したのか詮索する人がかなりいることがほんの少しだけ苦痛だったからだったりもします。

なぜ、今になって書こうと思ったのか?

90日というのは現職の試用期間です。過去に試用期間での就業が著しく厳しい場合には会社とご本人のためにこの期間に退職される方を見たことが何度かあります。私自身、余計なことに時間や工数をかけずに本業に集中して、この期間できちんと立ち上がるための見込みをつけなければ、今後の会社生活は厳しいというリスクを感じていたからです。せっかく新しいロールにチャレンジしているのに、自ら会社にパフォーマンスが出ないといわれ切られるリスクを冒すほど若くも根拠のない自信も、後ろ盾になるような人もいないというのもあります。

世の中には、たとえこの期間であっても会社のイメージがマイナスになるような行動をとったりするような人もいますが、人は人。自分は自分という感じです。
少なくとも私は、ガイドラインをきちんと読んだうえでレギュレーションに反しない内容で発信しています。

それでも前職時代には私のことを快く思っていない人から「個人のアカウント」での事実を述べたことについて、いろいろとクレームされた経験もありますから、今は、自己裁量でいろいろなことができるということの半面その分の責任が伴うということについて最低限認識しておく必要があると思います。

なので、この手の話を書くときは書いてから読み直して、数時間寝かせたほうがいいと思っています。

転職のいきさつについて

これはもう、「世間は狭い」としか言えません。遡ること11年ほど前。新卒で入った会社のマイクロソフトのカウンター部門の方が Tech Ed (現在でいうところの de:code に相当する有償のテクニカルイベント)のチケットを余らせていて、社内 SNS 経由でお声がけいただいていました。

そのイベントに参加することを通して、技術カンファレンスに初めて行くことができ、いろいろな刺激を受けることになりました。憧れの職業にテクニカルエバンジェリストがなり、どうやったらなれるのかとか素直に夢を見たりもしました。

Tech Ed の最終日に、チケットをくださった方のご紹介でエンジニアの集まるいわゆる「打ち上げ」的な懇親会に呼んでいただき、そこで今の上司になっている大西さんやいろいろな方と出会うことができました。その後前職に就職するまでの間は、コミュニティの運営をお手伝いをさせていただいたりして本業であるメーカー系SEという仕事の枠以外のところでいろいろと学ばせていただくことになりました。

実はこのチケットをくださった方というのは、私と同じ今年の1月に別の部署に入社された酒井さんで、今年の de:code で登壇もされます。世間は狭い。

マイクロソフトに入るときに、転職活動中で別のロールを検討していた最中だったのですが、Facebook で大西さんが求人リンクを共有されていて、それを拝見してすぐにメッセージしました。その時は数年ぶりだったのですが、自分でもなぜそのときそんなに簡単にアクションがとれたのか今でも不思議だったりします。その後、選考を最初からやりなおしてもらい現職に至ります。

もしこんなご縁がなければきっと、私は違う会社の違う仕事をしていたかもしれませんし、前職のままくすぶっていたかもしれません。

今の仕事について

チームの諸先輩は、みなさん百戦錬磨のスーパーサイヤ人レベルのひとばかりで、いつもいろいろな学びがあります。いろいろな部署やお客様との協業も多く、毎日刺激を受けています。焦る気はないのですが早く一流の対応が自然にできるようになりたいと思いながら、仕事のやり方を模索しています。

現職に就いてすぐに、世界中の技術者向けの社内カンファレンスやハッカソンに参加して技術的な方向性や会社の新しい取り組みについて自分の興味の赴くままにDeepDiveできる機会をいただいたのもタイミングが良かったと思っています。

物理的なハードウェアでの検証環境は限定的ですが、開発環境やクラウドについてはコンテンツも提供されているものも、かなり潤沢で時間が許す限りいろいろなことをDeepにチャレンジできるというところも技術者としては狂喜乱舞だったりします。

派手な仕事と地味な仕事、好きな仕事と苦手な仕事、いろいろありますが選り好みする気もありませんし、どれも積み重ねで自分に返ってくるということが言えます。

ダイバーシティについて

前職の会社に入社したとき、同じロールの女性は日本にひとりもいませんでした。要するに自分のふるまい次第で「これだから女は」と思われることもあり得るので、かなり女性であることを強調しないようにふるまうことや、きちんと努力することを心がけていました。能力は同僚にひけはとらないレベルであったという自負はあります。というか、もともと声も低いし、キャーキャー言ったり泣いたりするタイプではないうえに、会社では仕事をしに来ているのでコミュニケーションの取り方を工夫することぐらいしかできていません。

そんな状況だからロールモデルもいないくて、知り合いに頼んでほかの会社の女性と引き合わせてもらって話を聞いたこともあります。自分の人生なんだから他人の人生と完全一致なんてあるわけないのだけど、それを理解するのはかなり時間がかかりました。

現職は同じロールの女性もいますし、外国籍の上司もいれば女性管理職もいます。会社の取り組みとしても性差や人種によるバイアスを排除しようとしているトレーニングをやっているのでこれまでよりは理解のありそうな職場だという認識です。

さいごに

若いころ、かわいがってもらっていた新卒の会社の役員の人によく「こんなにやっているのに認めてくれない」とか「まわりが変わらないからつらい」とか愚痴を言ってた時にこんな言葉を返されたことがあります。

「ひとは変えられないけれど、自分は変えられる。自分をかえれば、ひとやまわりの環境はおのずと変わってくる」

なので、「認めてくれない」とか「まわりが変わらない」とかいう前に、自分に問題がないか、自分が「信頼の貯金」(転職の場合は0円スタート!悪いことするたびにマイナスになります。いいことするとプラスに!)を食いつぶしてしまっていることが無いかを少し反省するということも必要なのだと思います。

「信頼の貯金」が減ることのひとつに、これまでのふるまいでネガティブな印象をもたれたときはずっとそれがつきまとうということがあります。粘性の高い性格の男性にうそをつかれたり、ずっと因縁つけられたり、あらゆるものが気に食わないといわれたりした経験もあります。

新卒の会社での転属先は、私もいきなり大阪から東京に転勤させられたというような自分が望んでいた内容ではありませんでしたが、その部署での仕事を通して知り合った人やそこで積んだ経験のどれひとつも無駄ということはありません。

具体的に書くのは難しいですが、メインフレームの話ってまわりまわって今のコンテナの考えのもとになりますし、CAD/CAEの話はGPUインスタンスの活用として旬だったりします。

現職は私にとって決してゴールではなくはじまりなので、日々研鑽していくことを再度決意しています。

 

このエントリが、いつか私自身の初心に戻るときの参考になりますように。

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日本マイクロソフトに転職して90日経ちました」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 2016年の振り返りと2017年の抱負 – Exception

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