【書評】君の膵臓をたべたい

書評という名の読書感想文です。

この本を読んでいる最中にKindleをなくしてしまい、慌てて注文したものはファームが古くSyncしてくれないという読了した本の中で私史上最高に若干波乱万丈な状態でしたが、流れるように読了完了です。

タイトルがユニークだったので以前から気になっていたのだけど、映画が公開されたと聞いて、天邪鬼な性格の私は原作を読みたくなってしまいました。

こちらは原作を読んでおいてよかったと思う一作。文字表現でなければできない、ニュアンスの違いや登場人物の心理の遷移が表現されている。敢えて既視感を煽るような文章表現もかなりトリッキーでいいと思った。

後で映画版の登場人物や演出を見てさらに確信した。これは、似て非なるものだ。

文章の表現やリズムはとても心地よく読み進むのが容易であったのだけど、これまであまり見たことのない「ねめつける」という表現が数か所でていて少し印象的だった。

主人公の素直じゃないけど自覚のない、それでもって書籍を多読しているから無意識に好んでつかう言葉遊びのやりとりがとても楽しく、具体的な地名が書かれていないが、博多と大宰府がなにげなく聖地だったりもして。描写がとてもリアリティに富んでて梅が枝餅が食べたくなってしまうほどで、深夜だったので困った。

後半はいろいろあって、ネタバレせずに書くのが難しいけれど水分をとりつつ、涙を拭く準備をして臨んだほうがいいとだけ言っておく。

最後に私はホルモンや肉が好きだが、決してそういう病気ではないということだけ宣言しておこう。

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