【書評】旅猫リポート

書評という名の読書感想文シリーズです。通勤の途中で通りかかった書店で面置されていたので有川浩さんの新作かな?と思い立ち文庫版を購入しました。

アウトプットを継続するためにはインプットも倍以上必要だと考えるので、そのきっかけになるかなと思い立ち、積んでた本を押しのけて読みふけってみました。

文章は相変わらずの読みやすい感じ。話題はノラの主人公(の猫)とその飼い主(というか拾った人)の不思議な旅を通じて、飼い主の過去を見ていく回顧録のような流れです。川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」重松清さんの「流星ワゴン」に少し通じる終焉を感じるお話です。

ネタバレしないように感想が書けるかなと思いましたが、ほぼ無理なんでちょっとだけ内容に触れると、ネコと犬の違いにも触れてる内容で、会ったこと無いけどこの主人公がどんな人物でどういう育ち方をしたのだなというのが想像しやすかったです。

絵本や児童向けとしても出ているのですが、恋愛やそのほかの細部のニュアンスは大人にならないと理解が辛いのじゃ無いかなと思いました。私にとって子供の頃に親戚のお姉さんが読んでたのがきっかけで出会った新井素子さんの本同様に、繰り返し読むのもいいと思います。

【書評】服を着るならこんなふうに

書評という名の読書感想文シリーズです。この本は、知人で IT 系のハードウェアメーカーに勤めてる I さんが twitter  で参考になるよと言っていたので、男性向けの漫画だと知りながら Kindle で一気に購入しました。内容はタイトルの通り服を着るならこんなふうにといったコツを男性が理解しやすいロジックとしてまとめているもので、お金をかけなくてもおしゃれはできるというのをきちんと説明しています。

 

なぜ、この本を紹介したくなったかというと、こじらせ女性エンジニア外資系OL的にいうと、IT系技術職に従事されていらっしゃる殿方は一部の例外を除いて服装のセンスがあまりありません。たまに女性でもだらしない恰好(マキシスカートやダボダボなTシャツ、露出狂と見まがう肌見せラインやミニスカートなど)でうっかり会社来ちゃったりするケースもありますが、たいていの場合職場の年配のお姉さまがたから指摘を受けて、TPO (Time Place Occasion) という言葉を理解するにつれて酷い服装で来る確率はかなり減るものですが、男性はこの限りではありません。スーツ以外の服装は破壊的にセンスが無いケースも散見されます。代表的なアイテムがチェックのネルシャツ、冬場のボーダーセーター、長袖に半袖を重ね着するなど。そんな危機的状況ですが、この漫画で紹介されているポイントを抑えると誰でもお金をあまりかけずとも素敵になれるのです。結構、ユニクロ推しが多い内容ではありますが、女性が見てもアイテムの使いまわしに良いかもしれません。

 

ちなみに、私はかつて小娘時代にお気に入り+お気に入りボーダー+チェックという酷い着こなしを行って姉に縞チェックと揶揄されて以来、トラウマになっており服装を選ぶときはやや慎重になっています。毎朝、天気予報で気温を確認した後で、予定表を見ながら来客の有無や来客に合わせてキーアイテムを一つ決め、それに合う着こなしを画像検索や Oggi のコーディネートを元に自分の手持ちのアイテムから選ぶということをやっていたりします。( Oggi は20代向けの雑誌ですが、コンサバな OL らしい着こなしが多いのと、アイテムがどう考えても高価で20代で購入が難しいものも散見しているので参考にするのには適していますよ。)たまに季節やアイテムによってアイシャドウの色変えたり、バッグや靴を変えたりというのもね。実はスニーカー&リュックで通勤してはいますがパンプス持参の日も多数あったりします。ここ数年はあまり高いアイテムを購入しても2~3年でダメになるので適度にファストファッション+海外でうっかり買ったアイテムという感じが多いです。

 

気になる方は上の画像サムネイルが購入リンクになっていますので、どうぞ。

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

【書評】職場の心理学

書評という名の読書感想文シリーズです。

通勤途中に東京駅の中の本屋さんで面置されてて、気になって速攻購入しました。更に今読んでたどの本よりもプライオリティをあげて読書してみました。職場では誰でも人間関係でストレス抱えると思うのです。私も例外じゃ無く、いろいろな悩みを日々抱えています。この本は、”日経ビジネスAssocie”の記事抜粋ムックなのですが、内容やレベル感もとても読みやすく編集されていました。

気になる記事については著者のプロフィールから書籍を探して購入とかできるので更に読む本が増えたのは嬉しい悲鳴というか何というか相乗効果という奴ですね。

アンガーマネジメントやアドラー心理学に近い要素もふんだんに入っており、読み進めるとすぐに実践しようと思う内容でいっぱいで、間隔を置いてからきちんと自分で見返すというワークを含めて何度かつかえそうな内容でした。

自分自身が知らず知らずのうちに、周りにストレスを与えてる「かまってちゃん」や「攻撃型」になっていないか真摯に受け止めるよいきっかけになりました。

結局、合う・合わないもあるし、相手に期待もするから悲しい気持ちになるし。

運とか努力とかいろいろあるけど、どうしようも無いものはあるし。

価値観というものもあるし。。。ってグダグダとストレス溜まりそうになったら振り返るようにします。

こちらが一喜一憂しているほど、相手は思ってないでしょうしね。

 

P100 の相づちサンプルにあるような、わーい!すごーい!たのしー!(言い方のTPOは大人なのでわきまえておりますのでご安心なさってくださいませ)を連呼できるように、心がけようと思います。

ということで健全な働き方ができるように改善したい職場の人間関係というものについて少しだけ、チャレンジ可能な具体例があるいいムックでした。

気になる方は下記のリンクからご購入くださいませ。(次に私が読書するための糧となります。)

そうそう、そろそろ私も「ゴリ押し可能なニックネーム」やキャッチフレーズでも募集しときますね。

最近同僚の人とかで、「○○って呼ばれてます(からその名前でググってね。からそう呼んでね。)」のようなゴリ押しのコミュニケーションを何度かビジネスシーンでみかけていて、私もそろそろ何かをゴリ押ししてもいいくらいの人生における修行を積んだかなと思いたっての行動となります。

いいニックネーム思いつかれたら教えてください。なお、採用する、しないは私の独断と偏見によります。

ちなみに、会社でのエイリアスはニックネームですら無いので、採用の予定はございません。

台湾で数年前につけてもらったRebecca はベッキーという愛称に少し難があるため、採用の予定はございません。

【書評】小説 君の名は。

書評という名の読書感想文シリーズです。2017年の一番最初に読んだ小説は、新海誠監督の書いた小説 君の名は。です。

この小説を一言でいうと、映画を見た人が映画の内容を反芻するためのものです。

映画のそれぞれのキャラクターの声や姿、風景を俯瞰している描写そのひとつひとつをあのテーマソングと一緒に再び味わう感じ。

見ていない人が読むと、かなり理解に苦しみます。それだけ描写が少なく、知ってるものとして省略されていたり、一人称が突然変わるのでどちらの主人公の視点なのかわからなくなるところがあるからで、映画の場合は声で分けていたような箇所を敢えて小説にすると足りないような印象でした。

映画見た人にとっては、文章量もページ数に対して改行が多いため、演出のひとつとしてとらえることができてすらすら読める内容です。

以下、ネタバレ含みますが一部の私が見た時と設定が違っている気がしました。例えば、くちかみ酒 (映画でお供えに行ってる時点では作成方法を瀧くんは知らないのでは?と思いました。)

ストーリーに関しては、バタフライエフェクトと転校生の現代版リミックスっていうイメージが拭えないなと。

主人公が入れ替わったときに胸を自分で揉む描写や、奥寺先輩に対する描写は映画同様に若干嫌悪感が感じられる内容そのままでした。特に不思議に思ったのは、奥寺先輩とデートする時に、六本木の美術館へ行くのになぜか四ツ谷で待ち合わせていたり、やたらと四ツ谷に関する表記が多くて、四ツ谷は高校生がこぞって行くデートスポットでもないと思うので不思議でした。

そういう意味では、代々木、四ツ谷、新宿って出てたから中央線各駅停車贔屓なのかな。

なんとなく、主人公のバイト先は四ツ谷のイタリアンなのかもしれないけど、デートはふつうは行先の近くで待ち合わせするんじゃないかなぁという違和感でした。


それにしても、バタフライエフェクトって3まで出てたんですね。驚きました。どこかのVoDで配信してないかなぁ。

【書評】エースと呼ばれる人は何をしているのか

書評という名の読書感想文シリーズです。

この本は、人から借りて読むことになったのですが、AKB48やモーニング娘。のダンスの振り付けをやっている夏まゆみさんの著書です。

私はエースを目指しているわけでも、トップアイドルを目指しているわけでも無いけれど、仕事柄、エンジニアにとって新しい技術を採用することや、修得することのきっかけになるようなことをやるということを行えるようにならなければいけないので、とても参考になりました。

夏さんはトップアイドルを日常的にコーチングしてきて、時には厳しく育てて来た人なので見えている視点もブラウン管(と最近は言わないですよね。でも私の自宅はまだブラウン管ですw)の先しか見えていないオーディエンス達とは違う。

彼女に見えているのは、仕事に対する姿勢や努力といったバックステージが最たるもので、その重みがなんとなく理解できた気がします。

影響を受けまくるほど純粋では無いけれど、この中にあった「見えない努力」は定期的に思い出して研鑽していきたいとあらためて決意しました。

 

【書評】異類婚姻譚(芥川賞)

書評という名の読書感想文シリーズです。

今年の芥川賞も受賞作が2作品で、いずれも文藝春秋の3月号に全文掲載されていました。

私は大学時代、書店でバイトしていたときに文藝春秋に全文掲載されるものを購入した方が単行本(当分文庫になることは無いので、結構いい値段がする)を購入するよりもお得感あふれることを知っていて、忘れなければ買うという感じで繰り返していました。

今回も単行本ではなく文藝春秋で読んだので、想定とかニュアンスは単行本のもつ世界観とは少し違う可能性がありますが、原稿がそのまま掲載されているという意味ではRAWデータというべきか。下手な味付けが無い分そのままのニュアンスだと解釈しています。

異類婚姻譚は同郷(というには、松任と金沢には多少の距離はあるが、現在だと車で30分もかからないので無いにひとしいか。)の作者が書いているため、会話のことばがなぜか脳内で方言のイントネーションに変換される不思議な内容でした。

夫婦の顔が似てくるところを極端に嫌う妻の視点で描かれたちょっとホラーというか現実離れした話ではあるのだけど、読み終えた後に一抹の気持ち悪さを感じた。

ネタバレになるので、話の奥底には触れられないけれど、いわゆる「世にも奇妙な物語」にありがちな結末だなという印象。

結末に至るまでの夫婦の日常や回想エピソードがいくつか描かれているお話です。

それは私が婚姻を経験していないからなのかも知れないけれど、さすがに私は好きな相手が道ばたに何気なく吐く痰は始末できないし(体調が悪い場合や病気の場合は別。)自分で始末するように促す性格だからだと思います。

蛇と書かれていたり、ねっとりとした不気味な情景描写の表現がいくつか出てくるのだけど、読んでいて気分が悪くなる時もあって、リアルな描写を感じました。

Kindleで読んでも同じだと思うのでそのリンク貼っておきます。

電子書籍時代って本当にくるのかな

最近ブログを書くようになって、iPhoneやらPCで情報を入手したりして活字(書籍)に触れることがなくなっていたのだけど。

よくよく思い返すと私は本が好きである。

小学生のころは1日1冊単位で文庫本を読み漁っていたし、大学生のころには書籍を安く入手するために本屋でバイトした。

結局書籍というものの値段の構造上あまり安く入手することはできなかったのだけど、新刊情報や業界動向が結構わかって面白かった。

先日バイト時代に知り合った今でも書店に勤めている友人と会って少し刺激を受けた。

最近、書籍を裁断してスキャンする「自炊」が流行していたり、本屋には通わずにAmazonなどで書籍を購入したりする人が増えている。

わたしもAmazonは便利なのでよく使っている。

言われてみると最近、本を買っていないなぁとか。ふろく目当てで雑誌買ったなぁとか。

ちなみに、ムックではなく雑誌の付録の場合、返品の際に外されるので毎回大量のごみが発生するのである。

このあたりの流れは変わっていなくて、最近よくあるトートバッグやポーチといった豪華ふろくも例外なく廃棄されている。

考えてみると不思議な話である。

エコのための付録のエコバッグがごみを生んでいるのである。

そういう意味では、電子書籍っていいのかもしれない。

 

だが。もう一つの疑問だが。

私は仕事上で何度か文書管理システムを提案したり構築したりしており、紙媒体の書類の電子化に携わったことがある。

けれども、どの業種のどんなお客さんでも、すべての紙をなくすことはできないという。

法律上「捨ててもいい」紙になったとしても、何かの証跡として紙をとっておく必要が必ずしもゼロではないからである。

場合によっては電子データから印刷した帳票をスキャンして電子化するという業務さえもありえるのである。

設計図面のCADデータですら製造の段階で印刷されるものである。

紙媒体を減らすことはできてもすべての紙をなくすことはできないのである。

私は、PDFのドキュメントをあえて印刷して読むこともかなりの割合である。

特にデザインやドキュメントのレビューするときは必ずと言っていいほど紙媒体に印刷する。

ディスプレイに閉じ込められた電子ドキュメントからは読み取れないニュアンスは紙媒体に印刷して初めて気づけることも多かったりするのである。

これは私が紙媒体に慣れ親しんできたからという言葉だけでは片付かないことの気がする。

 

私は本屋にすら行かなくなっているけど、その友人と本屋をめぐると自分が働いている本屋でもないのに、スリップをととのえ、平積みを整頓したり面置されているものをチェックしたりする。

見ていて、忘れていた「本を大切に思う気持ち」というのを再認識させられた。

どこかで忘れていた本を大切に思う気持ち、電子ではなく紙の媒体を見たいという気持ち。

どちらも大切にしたいと思う。